手白澤温泉と奥鬼怒遊歩道
温泉熱に火がついたので、翌週は奥鬼怒温泉郷の手白澤温泉に行ってきました。
奥鬼怒は鬼怒川温泉から鬼怒川沿いにさらに山の奥に入ったところ。
手白澤温泉はそんな奥鬼怒の中でも、一番奥まったところにある温泉宿。
横浜から渋滞の都内を抜け、東北道を北上し日光方面へ。
高速を下りて鬼怒川の温泉街を通り抜け、県道23号の山道を1時間ほど走り、女夫渕(めおとぶち)駐車場に到着。
およそ5時間の道のりであった。遠い!マイカー規制があるので、車で行けるのはここまで。
奥鬼怒温泉郷まではさらに7km前後を歩くか、宿の送迎バスで移動する。
今日行く手白澤温泉に送迎バスはない。すなわち歩くのみ。
どっこいしょー。歩くぞー。奥鬼怒スーパー林道が温泉郷まで通じていて、楽に歩きたいなら林道を行くと早い。
せっかくなので鬼怒川の渓谷沿いに伸びる奥鬼怒遊歩道を歩くことにする。
こんなのどかな渓谷沿いの気持ちがいい道。
チェーンスパイクのみで大丈夫だった。
標高差もあまりなく2時間ほどのスノーハイク。
雪が暖かさで湿っていて、チェーンスパイクに雪団子がついて閉口する。歩きずらい。
スノーハイクするたびに思うけど、やっぱり雪がない方が歩きやすい。
ぱっと見は雪があると盛り上がるんだけどな〜。
1時間半ほどで遊歩道を歩き切り、八丁の湯に到着。奥鬼怒温泉郷は4軒、湯宿がある。
八丁の湯、加仁湯、日光澤温泉、手白澤温泉。どこの宿もとても魅力的。
八丁の湯から奥に進むと加仁湯。ここもお風呂の数がたくさんあってすごい良いらしい。
加仁湯からは、日光澤に進むルートと手白澤に進むルートが分岐する。
手白澤側に進んでさらに小一時間てくてく歩くと
突如、ぽこっとこぎれいな建物が現れる。
手白澤温泉に到着ー。
6室しかないそうで、今は5室のみ稼働しているそうです。すなわち予約が取りづらい。
たまたまwebでキャンセル出たのを見て、速攻で電話した。
看板犬がいる。狼爪がでかくてしっかりした足がかわいい。
お部屋は広々。入り口のたたきにウエアを掛けられる場所があって、濡れたものもすぐ乾く。
全館暖房なのでぬくぬく。
お風呂は文句なし。内湯は熱め、露天は42度くらい。
ふいー。お風呂で一緒になった人は、前泊が加仁湯だったそうで。
加仁湯まではバスで来て、手白澤まで1時間くらい普通の長靴で歩いたそう。
たしかに遊歩道を歩かないのであれば、雪山装備がなくてもいける。
たまらん。今回は標高が1,300mなので高山病の心配もないし。
図書コーナーで本を借りつつビールとお昼寝タイム。
この山渓から出ている『山の幸』は父の愛読書で、自分も小学生の頃からよく読んでた懐かしい一冊。
写真がすごく良くて、植物のカットもいいし、人物が入っているカットもまた良い。
お待ちかね夕ご飯!
高峰温泉は高山病で夕食を楽しめなかったので、そのうさを晴らすべくワインをボトルで。
ここ手白澤温泉は料理の手がこんでいるのと、ワインが揃っていることでも有名。
外に岩魚の生簀があるそうで、焼き方も素晴らしくふっくらジューシーに仕上がっている。
付け合わせの野菜が甘くて美味しい。
山の中ということをすっかり忘れさせてくれるメニューだった。
ご飯、デザートとコーヒーまでしっかりいただき、食後のお風呂に入り、部屋に戻ると。
ベッドメイキングをしに岳さんが…
あー、きれいに敷いてあったお布団が!あー!
お客様ー!困ります!あーっ!いけません!
困ります!!お客様!!あっー!! ※犬好きの喜びの声
犬はきれいな布団を見るとこうなるな。まるぞうも同じ行動をする。
岳さんはまるぞうの1.5倍くらい大きいので迫力あるな。
犬毛にまみれて幸せのうちに眠る。
山、温泉、酒、犬と、好物が4つも揃った手白澤温泉なのであった。
翌日も晴れ。岳は朝から加仁湯の方に下りていった。
朝ごはんー。
夕も朝も、野菜がどれも鮮度が良くておいしい。先週から岩魚続きだな。
コーヒーと紅茶が飲み放題なのがありがたい。
ゆっくりしたくして10時にチェックアウト。帰りは遊歩道ではなく林道を歩いて駐車場まで。
下り道ということもあって2時間もかからず着いてしまった。
奥鬼怒温泉郷はまたぜひ別の湯にも来てみたいところでした。標高高すぎないのも気に入った。
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過去の記憶をたどったら、上高地の中の湯、帝国ホテルでも宿泊時に
高山病の症状がやんわり出た(当時は高山病だと気が付かなかった)ので
標高1,500mを超えるとダメな体質らしい。我ながら弱すぎる。
ホテル千畳敷(2,600m)泊まってみたいけど、泊まったら瞬殺なんだろうな…。
憧れである。はあはあ。
- 2024.03.26 Tuesday
- 山へ行く