桜まつりと物騒地盤



すごい花粉が飛んでる日曜日、まつだ桜まつりと高松山に行ってきました。



まつだ桜まつりは神奈川県松田町でやっている、河津桜と菜の花が見られるイベント。
最初に高松山という山に登って、そのあと松田駅の方に下山して桜まつりを観る算段。
東海道線で国府津まで、国府津からは御殿場線に乗って東山北駅まで。



東山北駅から富士急のバスに乗る。高松山入口で降りて、道標通りに進むと登山道に。



高松山はそんなに大変な山じゃないので、ゆったり登山の人が多かった。



新東名の工事現場の脇を抜けながら標高をあげていく。
ここらへん山北と松田周辺は新東名の最後の未開通区間。
本当は23年に全線開通しているはずが、高松山をくぐる高松トンネルが難航し
予定が27年にずれたのだとか。地盤が掘削するのにとても厄介かつ湧水があるそう。
こちらの記事が興味深いです→見るからにヤバイ山



地盤は物騒だそうですが、登山道はゆるやかで大変登りやすい。
やっぱり、雪が!ないと!登りやすい!喜びつつ登る。

ただし高松山近辺は杉の植林地で、すーごーい花粉だった模様。
ほかの登山してる人が杉の木を見上げて慄いていた。



富士山より、杉の方に目がいく。
ほんの少しだけ杉花粉症で、ふだんは鼻水出ないんだけど、さすがにつつーっと出てきた…。
ファーストエイドキットの中に風邪薬があったので、試しに飲んでみたら、ほぼ止まった。



桜は満開だと喜ばれるけど、杉は満開(?)だと疎まれていて、ちょっとかわいそう。



さくさく登ってきたら、予想外に早く頂上についてしまった、午前9時半。
とりあえずご飯のしたく、だけどこの時間だと朝食だなー。



富士山は見えないけど、眺めいいー。左端は金時山かな。
相模湾から御殿場方面まで全部眺望が抜けている。
山はとっても穏やかなのに、地盤が物騒なのなー。



お箸忘れた!ぐぬ
すすきを切ってお箸制作する。
テンピークの保温ボトル、今年の冬は大変お世話になった。
昔山専ボトルを使ってたんだけど、冬に登山しないから使わずに手離してしまい。
昨年末にテンピークを購入。山専ボトルやモンベルの半額なんだけど、有能〜。これでいい。
新しいテンピークライトの方がもっと軽くて、色が良い。



10時に下りはじめ、松田の桜まつりを目指します。
杉植林地の尾根を通ってたら、斜面に黄色いぽつぽつが。



ミツマタ!つぼみが多かったけど、一株だけ開花しはじめていた。



こんなにかわいいぽんぽんみたいな花なのに、花言葉は『強靭』。強いな。



強いといえばこちら、オニシバリも咲いていた。
樹皮が強いので鬼も縛れる、ということでオニシバリと言うらしい。なぜ縛る。
うっすらと沈丁花の香りがする。ミツマタもオニシバリも沈丁花科。



どんどん標高を下げると、最明寺史跡公園に出る。



さらに舗装された林道を下っていく。



集落に入ると、相模湾まで気持ち良く景色が広がる。



平地の右側を流れているのは酒匂川。小田原に注いでいて、東海道五十三次にも出てくる。
陽射しが穏やかで、みかん畑があって、神奈川西部の良さが凝縮している。



さらにどんどん標高を下げていくと、お待ちかねの「まつだ桜まつり」会場に到着。



最終日の休日で晴天ということもあり、かなりな人出。海外からの人がたくさん。



河津桜は終わりかけでしたが、お日柄が良いのが幸いして楽しめました。
菜の花の黄色と散りかけのピンクがかわいらしい。



杉花粉はすごかったけど、春満喫の登山でした。
おだやかな山でも地盤は物騒という学びも得た。背景を知ると、新東名開通楽しみだな。


見た目は地味だけど超有能なテンピーク。使用前の予熱を忘れずに〜


編笠山



たまにはちょっと足を伸ばして、八ヶ岳の方に行ってみました。
冬の八ヶ岳…は難しくて登れないので、八ヶ岳の前衛の編笠山という山。
4時に家を出て、7時に小淵沢の富士見高原リゾートに到着。



富士見高原リゾートはスキー場やゴルフ場とか温泉がある、広大な複合施設。
目の前に白く輝いてるのは甲斐駒ヶ岳。気温は-8度、凍る寒さ。



駐車場で準備をし、登山口へ。
富士見高原リゾートから編笠山へ登るコースは標高差1,200m程度なので、大倉から塔ノ岳と同じ程度。
ただし標高が2,500mなので、塔ノ岳より1,000m高さが高い。
ということは塔ノ岳に登る体力で、1,000m高い雪山が楽しめるのでは、と思ったのだ。



登り始めはカラマツとダケカンバ、ミズナラのゆるやかな斜面の林が広がる。
丹沢と植生が全然違くて面白い。



雪はふわふわしていて深いところで膝丈程度。2〜3人分のトレースがあったので、ありがたくなぞる。



しばらくするとコメツガの林に切り替わって斜度があがる。
雪がふわふわで斜面を登ろうとすると、ずるっと滑る。キックステップも効かず。
ふわふわずるずると登っていく。
途中で12本爪アイゼンの人に抜かされ、いわく鳳凰三山に行こうとしたけどSAで寝過ごしたので
急遽行き先を編笠山に変更したとのこと。ばっちり冬靴に12本爪で、オーバースペックで大変だと。
自分が履いてるのはチェーンスパイクだったので、羨ましい〜と言われる。



がしがしとスピード良く登っていく12本爪さんの後ろ姿を見送りながら、ゆっくりと登る。
自分は冬靴と12本爪アイゼン(大体片足1.5kg前後)を履きこなす筋力も体力もない。
針葉樹の林はだんだん背丈が低くなり、石楠花が混じりつつ、最後は樹林帯を抜けて岩場へ。



展望が抜けると、富士山から南アルプス、北アルプスまでぜんぶ見える、素晴らしい眺め。



眺めなんだけど…息が切れる…。あえぎながら登る。
高度障害の症状が出始めて頂上が2,500mだったことを思い出す。
あ、そりゃ高山病の症状出るわ。
(軟弱体質なので2,000m超えるとほぼ確実に高山病)



岩場を手を使いつつ登っていく。雪と岩が混ざっているのでチェーンスパイクだと楽だった。
かなり先行していた12本爪さんに追いついてしまう。
なるほど12本爪アイゼンだと岩場が大変だというのは、こういうことかという学び。



最後の岩場は強風を心配してたけど幸い無風だった。頂上ついたー!
頂上に着くと、いままで見えていなかった東側、八ヶ岳の展望も開ける。



「わあ!これぞ八ヶ岳!」と嬉しくなって撮った写真、
自分が赤岳(八ヶ岳連峰の主人公)だと思っていたのはギボシだった。がくり。赤岳は奥…。
山座同定がほんっと苦手というか、知識(と興味)がなさすぎてできないのですよ!



阿弥陀から赤岳は以前縦走したこともある。
雪がつくと全然違う山に見えるなー。



西側は南アルプス。頂上で右の諏訪湖方面からは北アルプスまでばっちり見えた。
頂上で12本爪さんから山の名前を丁寧に教えてもらう。すごい詳しくてありがたい。
高度障害の症状が出てしまったので眺めを楽しむのもそこそこに、とって返して標高を下げる。



400m下げたところで、お昼ごはんをとることに。
本当は頂上でゆっくりご飯を…とでもしたいとこですが、2,500mだと食欲全くなくなるのでやむなし。



登山口近くに戻って参りました。ここら辺の林は映画ゴールデンカムイのロケ場所でもあるんだとか!
たしかにアシリパさんと杉本がいそうな感じ。



富士見高原リゾートに戻ってゴール。温泉鹿の湯に入って、帰路についたのでした。
八ヶ岳は四季いつでも素敵なところだった。
編笠山も自分の体力とスキルにはちょうどよく、良い登山でした。
 


雪キャンプ



行動圏内に雪が積もることが滅多にないので、キャンプも行ってきた。



毎度すぎる道志の森。四駆じゃないと入れなかったのが、二駆でもOKに。
場内の日当たりがいいところはもう溶けている。さっそくまるぞうと散歩に。



おー、雪ある!
まるぞうは雪の上をさくさく歩いたかと思うと



え?!なにしてんの?



どうやら、雪を全身で味わっているらしい…。このうっとり顔よ。



匍匐前進からの



一回転。
雪がめずらしいまるぞうは始終こんな感じで、全身びちょびちょのどろどろになったのであった。
タオルと雑巾多めに持ってきていてよかった。



日暮れて四方は暗く。



我が魂はビールを求めている!雪ビールはロマン!



愛も変わらずです。お酒は九左衛門。キャンプに行くのを決めるのがその日なので、準備ができず。
だいたいメニューは家の冷蔵庫にあるもの、ということで自動的に鍋になる。
夜は結構冷え込みました。



朝ー。空がきれい。紅茶とサンドイッチで朝ごはんを済ませ、いざ鳥ノ胸!



毎度通ってるキャンプ場内の道も、雪ですっかり覆われている。



鳥ノ胸への山道は、南側や日当たりがいいところは雪がすっかり溶けている場所も。



そうだねー。



この日いちばんの笑顔は、いつも小休止する岩の上で。
まるぞうは一度おやつを貰った場所はよく覚えていて、次に来たときも必ずそこで止まる。
食べ物と紐づいた記憶力は犬も猫もすごい。



雑木の頭から先はしっかり雪が残っていた。



吹き溜まりの北斜面は膝くらいまでもふもふ。
野生動物の足跡と、ワカンの足跡。



この尾根は春は新緑、秋は紅葉と、季節が楽しめてとても良い。
雪景色が見られてコンプリートできた気分。(夏は暑いから却下)



一ヶ月半ぶりの鳥の胸登頂ー。
ちょこちょこ登山してたらだいぶ体力が戻ってきて、前回よりかはかなり早く到着できた。
身体の重さもとれてきたみたい。まるぞうを待たせる時間も短くなった。



山頂だし、撮らせてくださいよー。それっぽい表情で!



さくさくと下ってきて、ぽかぽか陽気のなか撤収。
入れ替わりで黒柴を連れた方がきており、まるぞうと黒柴さんが挨拶しつつ、飼い主同士は
「犬がびしょびしょどろどろで〜」
とお互い半笑い半泣きだった。



まるぞうをひなたで乾かす。うとうと半目になるまるぞう。
今年は雪を楽しみ尽くしたな…
 


雪きんとき



2月5日に降った雪は市街地ではあっというまに溶けたけど、丹沢や箱根の山には週末までしっかり残った。
箱根の金時山にふたたび登ってきました!



3連休最終日は素晴らしいいい天気で、山頂はたくさんの人で賑わっていました。
富士山もさらに白くなり、なんていうか美味しそう。



前回と同じく乙女口バス停から登る。
乙女口-乙女峠-金時山山頂は雪もしっかり残り、踏み跡もきれいだった。
山頂と仙石をつなぐ登山道は人通りが多く、雪というより泥。



2度目の乙女峠。



文句なし。



乙女峠側は人がすくないので、こんな道をのんびり歩ける。
あー雪山ハイク楽しい。
楽しい、が、やはりチェーンスパイクですら足は重くなる。



山頂にとうちゃくー。おなかへった!
金時山はリフトで荷揚げ(と茶屋で働く方の往復)ができるとのことで、
山頂の茶屋で食事が楽しめるのだ。



この日はぽかぽか陽気で、外でくつろいでも暖かい。



2時間もあれば誰でも登れてこの景色なので、金時山が人気なのも頷ける。



おなかすいたー!
前回は金時茶屋に入ったので、今回はもうひとつの金太郎茶屋に入ることに。
名物の『まさカリーうどん』を注文。(金時山は金太郎伝説にまつわる山)



おー!黒くてスパイシーで濃厚。金沢カレーを食べたことないけど、こんな感じ?
茶屋の人のアドバイスでおにぎりを最後に入れて食べたら、ぴったり。
途中の味変でガラムマサラも添えられている。

ほかにも山菜うどんに添えられた『唐辛子花みかんちゃん』という花みかんの一味唐辛子が
甘くて清涼感のある香りで、素晴らしかった。2瓶買って帰りました。
金太郎茶屋はスパイス天国だな。



下山後はかっぱ天国にいき、天史朗にいき。
上々の三連休最終日でありました。
 


雪だよ塔ノ岳



関東でまとまった積雪があった日の数日後、おなじみ塔ノ岳に行きました。
元日にも登ってるので1ヶ月ぶりくらいだ。



横浜市街地では結構な雪だったのですが、ほぼ積もらず。
箱根や丹沢にはたっぷり積もったとのことで、山にいくことに。



ここが神奈川県?というような雪の大倉尾根の登山を味わってきました。



朝の大倉登山口。秦野丹沢スマートICができたおかげで、横浜湾岸部から1時間ちょいで来られるように。
奥の峰々は雪化粧。期待が膨らむ。



登山口は全く雪がなく、1/3くらい登ると徐々に雪が出てきました。
この雪を狙って結構たくさんの登山者が登っていた。もれなくみんな嬉しそう。



おとなりに見える表尾根もきれい。



おなじみ堀山の家も東北の家みを増している。
雪が積もると白い丸い曲線が増えてかわいらしい。もこもこだな。



花立前の岩場もこんなだった。いつも急登でうんざりな岩場も風光明媚に。
朝陽に照らされる木々の影が青くて幻想的。
と喜んでたのもつかのま…雪がある登山、めちゃくちゃ疲れるんですけど!?



はあ、はあ、ひい。
塔ノ岳が大変なのはわかってるけど、いつもの1.3倍マシくらいで大変。
チェーンスパイクをつけた足が、重い。とにかく身体が重い。



花立から頂上まではさらに積雪が増し、トレースを辿っていくことに。
人間のトレースだけじゃなくて、うさぎや野生動物の足跡もたくさんでかわいい。



頂上の下からは霧氷も。



これが塔ノ岳山頂直下とは。自然の力すごい。



頂上ついたー。
元旦の初日の出登山より遥かに疲れた。



富士山!この日はガスが多くて始終隠れてたけど、たまたま頂上が見えました。



雪の塔ノ岳初めて登ったけど、よく見知ってる人の全然別の顔を見たようで、発見感が大きい。



もう1つの発見は、雪山ハイクがめちゃくちゃ疲れること。
本格的な雪山は全然無理だな。疲れすぎて楽しめる余裕がなくなる。
景色はきれいなんだけど、雪に体力を吸い取られていく…。



塔ノ岳山頂で虫の息だったのですが、霧氷が見たかったので丹沢山へ続く道へ。
ここの北斜面の霧氷がきれいというのを調べておいたのだ。



おおー。
 



これはきれい!このポイントは初夏はシロヤシオロードにもなるところなので、風光明媚。



丹沢山、見切れる蛭ヶ岳。
これ以上はワカンやスノーシューが必要そうなのと、
そもそも体力が全く足りていないのでおとなしく引き返す。



こんな体力レベルがミジンコの登山者でも、じゅうぶん雪を楽しめたのがありがたい。



塔ノ岳山頂に戻ってお昼ご飯。ずるずる。
雪道ハイクに憧れてたけど、実際歩いてみると雪は中年の残り少ない体力をえんりょなく削ってくるな。
なんつっても雪の重さで膝が痛いよ膝。雪は見るだけでいいかな涙。
泣き言をつぶやきつつガスが出てきたので下山することに。



花立は雲のなか。
ちょうど山の上だけ雲がかかってたらしく、さらに下ったら晴れてきた。
観音茶屋の店先で、ミツマタのつぼみがふくらんでいた。早春の花。
ミツマタの花言葉は「強靭」!かっこいー。



下山した大倉集落は梅が満開。晴れて春らしくてのどかな午後。



早春から冬山まで堪能できた一日でした。
数えきれないくらい登ってる塔ノ岳だけど、雪が積もると全く別の山のようで面白い。
しみじみ楽しかった。
 


     



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東京に住んでます。
サラリーマンです。
趣味はカメラとゲーム。
     


マガハから〜。


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